2025年10月分の工作機械受注額速報
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一般社団法人日本工作機械工業会が、2025年11月12日に、2025年10月分の工作機械受注額速報を発表した。

2025年10月の受注速報によると、受注総額は143,084百万円で、前月比102.8%、対前年同月比では116.8%となり、前年同月比は引き続き大幅に上回った。
地域別では、内需は35,562百万円(前月比81.5%)で、外需は107,522百万円(前月比112.6%)となった。対前年同月比では、内需が106.3%、外需が120.7%と、特に外需が高い伸びを示した。
また、2025年累計では、受注総額は1,308,299百万円で前年同期比107.0%、内需は368,839百万円(前年同期比100.4%)、外需は939,460百万円(前年同期比109.8%)となり、累計でも外需が全体を強く牽引している。
なお9月分の受注確報は10月28日に発表されている。6月以降、受注が対前年比増となっているが、外需の寄与度が大きい。全体の寄与度が大きい中国向けが前年同月比125%、アメリカ向けが同116.9%となっているほか、一時期落ち込みの激しかった欧州向けも同115.1%となった。
内需も受注増となってはいるが、外需に比べ勢いは弱く、シェアは24.9%と近似で比較すると最も低いレベルに留まっている。

国内では人口減少による市場の縮小もあり、メーカーが投資を手控える傾向が強く、円安により輸出が有利な状況は続いているものの、中長期的に回収することとなる大型投資には慎重になっていて、同時5軸マシニングセンタのような先端を行く機器の導入意欲が海外に比べて弱いと仄聞している。
新内閣誕生でメディアも沸き立っているが、新しい政策により投資マインドの変化が現れるかに注目している。
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【出典】
