top of page
  • 執筆者の写真Frontier Valuation

2023年4月分の工作機械受注額速報

日本工作機械工業会が、5月15日に2023年4月分の工作機械受注速報を発表した。

2021年7月から2023年4月までの受注総額推移
2021年7月から2023年4月までの受注総額推移

 受注総額の速報値は132, 673百万円で前月比94.1%、対前年比では85.6%で4ヶ月連続で前年同月比の実績を下回った。但し、好不況の判断の目安とされる月間受注額1,000億円は27か月連続で上回っている。    地域別では内需は41,926百万円(前月比84.9%)で、外需は90,747万円(前月比99.0%)であった。対前年同月比では内需が78.8%、外需が89.1%となっている。  3月同様、前年比で10~20%程度の減少となっている。

 明るい材料はないものの、著しく不況とまでは言えない中途半端な状況が依然続いている。

     

 2023年3月分の受注確報は4月27日に公表されている。  内需の産業別では業種別では、金属製品、金型、航空機向けを除き対前年比で概ね2~4割程度落ち込んでいる。外需は東欧、中南米などが好調であるが、落ち込みが目立ち、特に台湾を中心に東アジア向けは落ち込んでいる。

 半導体も一部で不足している反面、アメリカの大手IT企業の業績悪化で半導体メモリの在庫は増加しており、価格も下落傾向であるという。世界的には金融引き締めのトレンドで、景気は後退局面にあると見られているが、このままダラダラ下落が続くのか、気がかりなところである。     

【工作機械受注速報に関する記事】

2021年1月 2021年2月 2021年3月 2021年4月 2021年5月 2021年6月 2021年7月 2021年8月 2021年9月 2021年10月 2021年11月 2021年12月 2022年1月 2022年2月 2022年3月 2022年4月 2022年5月 2022年6月 2022年7月 2022年8月 2022年9月 2022年10月 2022年11月 2022年12月 2023年1月 2023年2月 2023年3月 2023年4月

【出典】

一般社団法人 日本工作機械工業会 工作機械統計

閲覧数:15回

最新記事

すべて表示
bottom of page