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【工作機械受注速報に関する記事】
受注総額の速報値は133,817百万円で前月比107.5%、対前年同月比では109.7%で2か月連続で前年同月比の実績を上回った。好不況の判断の目安とされる月間受注額1,000億円は40か月連続で上回っている。
地域別では内需は40,824百万円(前月比117.2%)で、外需は92,993万円(前月比103.7%)であった。対前年同月比では内需が99.9%、外需が114.6%である。
2024年5月分の受注確報は7月2日に公表されている。 精密機械向けの伸びが大きかった。先月に引き続き航空機向けも強含みである。外需の国別では台湾や一部の東南アジア諸国、メキシコが前年比好調で、インドは26.3%、中国が19%の増加となった。 近頃、中国が国際環境の変化等によって世界の工場の地位を失いつつあり、変わってインドなどに注目が集まりつつあるが、工作受機械注額のデータを見る限りでは、依然として中国に取って代わると言えるほどインドの存在感が増しているとは言えない状況である。
ただ、ここ2年半程度の受注動向から近似曲線を入れてみると大まかな傾向が見えてくる。中国も需要が回復しており、R2乗値は0.52とやや説明性が低いものの右下がりの指数曲線となる。一方インドは総数が少ないため傾きも緩やかであるが、2年半でほぼ2倍に伸びている。数年で逆転は考えにくいものの中期的には両国が拮抗することもあるかもしれない。
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