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日本工作機械工業会が、11月13日に2023年10月分の工作機械受注額速報を発表した。
受注総額の速報値は112,027百万円で前月比83.6%、対前年比では79.4%で9ヶ月連続で前年同月比の実績を下回った。好不況の判断の目安とされる月間受注額1,000億円は32か月連続で上回っている。前年比のマイナス幅は23年5月以降先月まで緩やかに縮小していたが再び悪化した。
地域別では内需は33,628百万円(前月比74.7%)で、外需は78,399万円(前月比88.2%)であった。対前年同月比では内需が75.5%、外需が81.2%である。 内外需とも先月に比べて対前年同月比は減少している。
2023年9月分の受注確報は11月2日に公表されている。 内需の産業別では業種別では、建設機械、金型、航空機で大幅に伸び、電気機械で横ばいだった他は前年同月比減になった。先月まで大きく落ち込んでいた金型は一転して2割強の増加となった。外需はインド、欧州、カナダなどで対前年比増であったアジアはタイを除き低調で、シェアの大きい中国向けも対前年比4割減で大きく落ち込んだ状態で推移している。 9月も北米は好景気で中国が大きく落ち込む傾向が続いた。国内では景気の先行きを占うといわれる金型が先月までの対前年比減少から増加に転じた。自動車業界を大きく変えるとみられているEVであるが、ここにきて需要急減のニュースが増えてきている。設備投資も抑制の方向を志向するとみられていて、力強い底入れとはいかない可能性が強い。
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