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日本工作機械工業会が、10月11日に2023年9月分の工作機械受注額速報を発表した。
受注総額の速報値は113,913百万円で前月比116.7%、対前年比では88.8%で9ヶ月連続で前年同月比の実績を下回った。好不況の判断の目安とされる月間受注額1,000億円は31か月連続で上回っている。但し、前年比のマイナス幅は23年5月以降緩やかに縮小しているため、底を打った可能性が高い。
地域別では内需は45,017百万円(前月比126.0%)で、外需は88,896万円(前月比112.5%)であった。対前年同月比では内需が85.9%、外需が90.3%である。 特に外需については前年比マイナス幅が縮小している。
2023年8月分の受注確報は9月30日に公表されている。 内需の産業別では業種別では、鉄鋼・非鉄金属が前年比増で以外は他は大きく後退しており、先月に引き続き金型、自動車の落ち込みが特に激しい。外需は韓国、タイ、インド、欧州の多くの国で対前年比増であった。シェアの大きい中国向けはマイナス約36%と依然振るわない。 先月に引き続き米国は好景気と中国の落ち込みが対照的であった。国内では景気の先行きを占うといわれる金型の落ち込みが気がかりである。自動車産業は中国のEV大手BYDが日本市場の開拓に本腰を入れてきている。国内最大手のトヨタでも競合製品を投入できるのが3年後といわれ、危ぶむ声が大きい。一方でトヨタもEVの生産に新しい方式を取り入れることを表明しており、これに倣った設備投資も増加してくる可能性も考えうる。
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