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【工作機械受注速報に関する記事】
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日本工作機械工業会が、7月12日に2021年6月分の工作機械受注速報を発表した。
受注総額は132.116百万円で前月比106.6%、対前年比では196.6%で前月、前々月よりは落ち着いたものの、引き続き大幅に増加し、8カ月連続で前年同月比の実績を上回った。また、好不況の判断の目安とされる月間受注額1,000億円も5ヶ月連続で上回った。
内需は44,746百万円(前月比134.7%)で、外需は87,370万円(前月比96.3%)であった。前年同月比では内需が191.5%、外需が199.3%だった。
工作機械の受注動向は、特に昨年前半はCOVID-19の影響が強いため、引き続き今回も対前々年比で比較してみる。 対前々年比では総額ベースでは、2021年4月以降は100%を超えており、6月は133.5%で米中摩擦で大きく落ち込む以前の水準を上回っており、好調を維持している。
一方、内需についても対前々年比で6月が118.7%になり、世界経済に比べ遅れがちになっていた日本国内においても回復基調が鮮明になってきた。
6月1日に発表された21年4月分の受注確報によると、海外のほとんどの地域で前年比で大幅に受注額が増加しており、世界的には徐々にアフターコロナの段階に入ってきているとも考えられる。
日本国内でもワクチン接種の動きが急速に広がっており、事態が急展開する可能性もあるが、半導体の調達難が未だに続いていることやワクチン不足で接種のスピードが鈍ったり、新型コロナウイルスの新たな変異種拡大の懸念もある。また、オリンピックの無観客開催が経済活動にどのような影響を与えるかも読みにくく、不安材料も少なくない。
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