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【工作機械受注速報に関する記事】
日本工作機械工業会が、3月9日に2023年2月分の工作機械受注速報を発表した。
受注総額の速報値は124,097百万円で前月比96.1%、対前年比では89.3%で2ヶ月連続で前年同月比の実績を下回った。好不況の判断の目安とされる月間受注額1,000億円は25か月連続で上回っており、依然として弱含みながら受注額自体は高水準の状態にある。 地域別では内需は38,934百万円(前月比89.7%)で、外需は85,163万円(前月比99.4%)であった。対前年同月比では内需が79.7%、外需が94.5%となっている。 内需、外需共に前年同月比割れとなっている。
好不況判断の目安とされる受注額1,000億円のラインはキープしているものの、明るい材料は少ない状態が続いている。
2023年1月分の受注確報は2月28日に公表されている。
内需の産業別では業種別では、先月同様鉄鋼・非鉄金属業種向けが前年同月比142.3%となっている、その他電気、精密、輸送用機械とりわけ航空機向けが昨年同期比で約7割増えている。一方で、金属製品や金型は落ち込んでいる。金型の動向は景気の先行きを見る上で重要なファクターと言われており、先行きが気がかりである。外需は地域ごとの傾向より各国によってまちまちであるが、西欧諸国で堅調である。シェアの大きい中国向けは前年同月比で73.7%の水準となっている。
金融情勢も海外では引き締め傾向で推移しているほか、国際情勢もすっきりしない状態が続いている。下降トレンドではあるものの悪い状況とまでも言えない中途半端な状況が長引いている。
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