一般社団法人日本工作機械工業会が、2025年3月11日に、2025年2月分の工作機械受注額速報を発表した。

2025年2月の受注速報によると、受注総額は118,125百万円で、前月比101.8%、対前年同月比では103.5%となり、2か月連続で前年同月比を上回った。
地域別では、内需は33,798百万円(前月比105.6%)で、外需は84,417百万円(前月比100.3%)となった。対前年同月比では、内需が103.9%、外需が103.4%となっている。
2025年1月分の受注確報は3月4日に公表されている。 精密機械向けが前年比40%強増加したが、金型は前年比約45%、建設機械向けは同約60%と先月に引き続いて大きく落ち込んでいる。地域別ではアジア向けが堅調で。北米がやや持ち直し、引き続き欧州は一部を除き厳しい状況が続いている。中国向けは前年比121.7%、インド向けは対前年比198.1%でほぼ倍増だった。 対前年比ではアジア向けが好調ではあるが、中国や米国に比べれば母数が少ないため全体的な貢献は小さい。それ以外は全世界的に精彩を欠いており、アメリカ・トランプ政権が経済を攪乱していることもあって、下振れのリスクも懸念される。
当分は政治が大きな不安定要素となるとみられる。
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【出典】
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