日本工作機械工業会が、2024年4月9日に2024年3月分の工作機械受注額速報を発表した。
受注総額の速報値は135,647百万円で前月比118.8%、対前年比では96.2%で14ヶ月連続で前年同月比の実績を下回った。好不況の判断の目安とされる月間受注額1,000億円は37か月連続で上回っている。前年比のマイナス幅は今年に入って縮小傾向がであったが、3月も引き続き縮小しており底入れが近づいている感がある。
地域別では内需は49,249百万円(前月比151.3%)で、外需は86,398万円(前月比105.8%)であった。対前年同月比では内需が99.8%、外需が94.3%である。 3月は内需の方がやや強かった。2月も内需の方がやや強めであった。外需は主力である中国向けが幾分改善されてはいるものの依然低調で、足を引っ張っていると考えられる。
2024年2月分の受注確報は4月2日に公表されている。 内需業種別では、航空機向けを除き低調だった。外需は東アジア向けの低調が目だった。
シェアの大きい中国向けは対前年同月比約77%だった。
今月の受注総額全体に占める内需のシェアは36.3%で最近ではシェアが大きくなっている。月による変動が激しく確定的なことは言いづらいが、比較的日本国内の投資マインドが堅調なのではなかろうか。
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