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2025年5月分の工作機械受注額速報

  • 執筆者の写真: Frontier Valuation
    Frontier Valuation
  • 6 日前
  • 読了時間: 2分

一般社団法人日本工作機械工業会が、2025年6月10日に、2025年5月分の工作機械受注額速報を発表した。

2023年4月~2025年1月工作機械受注額の推移
2023年7月~2025年4月工作機械受注額の推移

 2025年5月の受注速報によると、受注総額は128,716百万円で、前月比98.8%、対前年同月比では103.4%となり、5か月連続で前年同月比を上回った。月間受注額1,000億円の目安も引き続き超えている。

 地域別では、内需は33,014百万円(前月比96.0%)で、外需は95,702百万円(前月比99.9%)となった。対前年同月比では、内需が94.8%、外需が106.7%となっている。

      

 2025年4月分の受注確報は5月29日に公表されている。  減少傾向が続いていた金型向けが前年同月比で123%となった。建設機械も前年に比べて154.4%となった。地域別では今年に入ってからアジア向けが堅調なのは変わらず。北米全体で対前年比141.3%であったが、シェアは小さいもののカナダ向けが対前年比38.3%となった。欧州は厳しい状況から脱することはできていない。中国向けは前年比127.9%、インド向けは対前年比85.5%だった。

 最後に今月は金型の受注動向に注目する。

金型向け工作機械の受注額推移
金型向け工作機械の受注額推移

 金型は、製品と作る段階でまず必要になるものであり、工業生産動向の先行きを占うともいわれている。2023年夏ごろをピークに右肩下がりの状況が続いてきたが、下げ止まってきた感がある。

 近年は3Dプリンタのように金型を必要としない生産手法が登場したり、中国勢の金型が頭角を現しているといったような情報も出てきていたことから右肩下がりの状況がどこまで続くか注視していたが、ここへきてようやく下げ止まった感がある。  先が読めない状況が依然として続いているが、全体的にトランプ関税のような短期的な要因の影響は小さいように見受けられる。


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【出典】

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