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  • 執筆者の写真Frontier Valuation

2023年3月分の工作機械受注額速報

更新日:4月10日

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【工作機械受注速報に関する記事】

 

日本工作機械工業会が、4月11日に2023年3月分の工作機械受注速報を発表した。

2021年6月から2023年3月までの工作機械受注総額推移
2021年6月から2023年3月までの受注総額推移

 受注総額の速報値は140,016百万円で前月比113.6%、対前年比では84.8%で3ヶ月連続で前年同月比の実績を下回った。好不況の判断の目安とされる月間受注額1,000億円は26か月連続で上回っており、弱含みながら受注額自体は高水準の状態が続いている。  地域別では内需は49,365百万円(前月比126.8%)で、外需は91,651万円(前月比107.6%)であった。対前年同月比では内需が81.9%、外需が86.4%となっている。  内需、外需共に前年同月比で10%台後半の減少となっている。

 好不況判断の目安とされる受注額1,000億円のラインはキープしているものの、明るい材料は少ない状態がこのところ続いているが、今月も状況に変化はなかった。

     

 2023年2月分の受注確報は3月29日に公表されている。  内需の産業別では業種別では、引き続き鉄鋼・非鉄金属業種向けが前年同月比107.8%となっている、また航空需要の回復を受けて航空機向けが昨年同期比で約4割増えている。一方で、金属製品や金型は落ち込んでいる。金型の動向は景気の先行きを見る上で重要なファクターと言われており、先行きが気がかりである。外需は東欧、中南米などが好調であるが、落ち込みが目立ち、中国、台湾など東アジア向けは大きく落ち込んでいる。

 国際的に景気後退に入っていると言われ、シリコンバレーバンクの破綻に始まった金融不安も各国中央銀行の迅速な対応が功を奏して小康状態であるが、依然予断を許さない状況である。受注総額の数字は一見堅調に見えるが、世界的なインフレ傾向もあり、実のところはあまり芳しくない状況である。  

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【出典】

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