※最新の動向については下段リンクから最新の情報をご覧下さい 日本工作機械工業会が、9月9日に2020年8月分の工作機械受注速報を発表した。
受注総額は67,891百万円で前月比97.3%、対前年比では76.7%と23カ月連続で前年同月比の実績を下回った。ただ、前年比の落ち込み幅が若干縮小する傾向が見え始めた。
内外需別では内需が23,041百万円(前月比92.9%)で、外需は44,850百万円(前月比99.7%)であった。前年同月比では内需が61.4%、外需が88.0%で、外需の回復傾向の方が強く、内需の回復が遅れる傾向になっている。
8月27日には7月分の受注確報が発表されたが、7月も中国向けが好調であった。 産業別では、中長期的な労働力不足を見据えた自動化や新しい通信規格である5G向けの半導体投資が積極的で、これらの需要が牽引しているものの自動車関連などは投資先送りのムードが強いという。
需要の牽引役である中国の需要も経済対策の補助金を背景とした内需が中心で、米中対立が緩和する雰囲気も見られないことから、中国牽引の傾向が長続きするかは不透明である。 日本国内でも製造業向けの補助金による需要増が考えられる。 底打ちの可能性はあるものの、大幅な回復は見通しにくい状況にあるようだ。
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