※最新の動向については下段リンクから最新の情報をご覧下さい 6月9日に日本工作機械工業会が2020年5月分の工作機械受注速報を発表した。
受注総額は51,260百万円で前月比91.3%、対前年比では47.2%と先月に引き続いて大幅に落ち込んだ。
内外需別では内需が18,205百万円(前月比86.1%)で、外需は33,055百万円(前月比94.5%)であった。前年同月比では内需が42.6%、外需が50.2%で、半減以下の水準となっている。
前年実績を下回る状況は20カ月連続で、落ち込み幅も大きくなっている。 明るいニュースとしては、建設機械の需要が中国を中心に回復傾向で、5G向けの需要が堅調であることだろう。
4月の工作機械受注、中国向け26%減 5Gで下げ縮小:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59574870W0A520C2TJ1000/
しかしながら、航空機関連は世界各国でエアラインの経営破綻が相次いでいることや、当面は詰め込んで運ぶLCCビジネスが成り立ちにくくなることを考えると需要回復は見通しづらいと考えられる。自動車関連についてもメーカーの悲観的な見方が強く、牽引役になり得ないであろう。 緊急事態宣言が解除され、社会経済の活動も徐々に回復していることから、6月分以降の動向に注目である。ここで回復が見られない場合は今年秋から年末にかけて大きな景気後退がやってくることを覚悟しておいたほうがいいだろう。
【工作機械受注速報に関する記事】
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