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2020年9月分の工作機械受注額速報

更新日:2021年10月11日

※最新の動向については下段リンクから最新の情報をご覧下さい 日本工作機械工業会が、10月12日に2020年9月分の工作機械受注速報を発表した。

受注総額は84,143百万円で前月比123.8%、対前年比では85.0%と24カ月連続で前年同月比の実績を下回った。前年比の落ち込み幅は縮小してきており、底入れも視野に入りつつある。

内外需別では内需が30,273百万円(前月比65.7%)で、外需は53,870百万円(前月比119.9%)であった。前年同月比では内需が65.7%、外需が101.8%だった。 外需については前年同月比で若干のプラスになっている一方、内需は前年同月比で大幅にマイナスになっている。内需は前月に比べ30%強の増加となっているが、政府が打ち出している各種の補助金、助成金等の効果がここに来て出てきはじめている可能性が考えられる。


 9月30日に発表された8月分の受注確報によれば、地域別では引き続き中国向けが好調で、欧州向けは前年比半減、米国は横這いだった。シェアは低いもののアジアや中南米など一部の新興国向けの受注は伸びた。 産業別では前月に引き続いて半導体向けの受注が好調だった。

 8月分の受注確報の動向から9月も引き続き中国が需要を牽引している可能性が高い。米大統領選が近いものの、どの候補が大統領になっても急激な状況の変化は起こりにくいとみられるが、中国経済による需要の牽引の状況にはやや不安が残る。  今後は底入れの状況に向かう可能性が高いと思われるが、偶発的な要因で失速する可能性も否定できないため、今後の動向が注目される。

 

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