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  • 執筆者の写真Frontier Valuation

2020年6月分の工作機械受注額速報

更新日:2021年8月11日

※最新の動向については下段リンクから最新の情報をご覧下さい 7月9日に日本工作機械工業会が2020年6月分の工作機械受注速報を発表した。



受注総額は67,234百万円で前月比131.2%、対前年比では68.0%と前年に比べ落ち込んでいる傾向は変わらないものの、前月に比べて3割程度増加した。

内外需別では内需が23,369百万円(前月比128.5%)で、外需は43,865百万円(前月比132.7%)であった。前年同月比では内需が62.0%、外需が71.6%で、前年を大きく割り込む傾向に変わりはなかった。


前年実績を下回る状況は21カ月連続で、落ち込み幅は依然として大きい。 6月の数字は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を推測する上で重要な数字と考えていた。緊急事態宣言は全国多くの地域で5月末に解除されたため、6月の受注総額が、4~5月の水準の近いものであれば緊急事態宣言に伴う業務の停滞が原因ではなく、実需の減少である可能性が否定できなくなり、そうなると破壊的な落ち込みであると推測できうるからだ。 前月比で約3割増加しているところをみると、4~5月の落ち込みは全部ではないにしろ緊急事態宣言に伴う業務の停滞が要因として大きかったといえるだろう。また6月にしても東京では中旬まで移動に対する自粛が強かったため、7月が前月比でどこまで持ち直すかも注目点である。 とはいえ、対前年比7割が2年続くということは受注額が2年前の半分の水準に落ち込むことになるし、1,000億円のラインが頭上にどんどん離れていく状況を見れば決して楽観視はできる水準にないだろう。 今後については、一部でいわれている「国内への生産回帰の動き」が内需の数字に表れるかもひとつの注目点ではないかと思われる。

 

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