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  • 執筆者の写真Frontier Valuation

やぐら鶴

「やぐら鶴」と言っても何のことかお分かりになる方はほとんどいらっしゃらないでしょう。

「やぐら鶴」は宮崎口蹄疫の教訓から生まれたチームビルディングのワークショップです。 考案したのは日本大学生物資源科学部獣医学科教授で獣医師・堀北哲也さんと静岡県職員の柴田正志さん。 2010年に宮崎で口蹄疫が発生した際、防疫措置のために口蹄疫が感染する恐れのある 偶蹄類(牛・羊・シカなど)を殺処分することになり、その作業に従事した体験から、 情報の共有や取捨選択、構成員の役割分担などを体験できるワークショップに仕上げたのが この「やぐら鶴」です。

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「やぐら鶴」に出会ったのは静岡県青年司法書士協議会が主催し 、隔月で開催しているRcafeしずおかという勉強会でのこと。 最初は詳しい説明もなく、「やぐら鶴」というのは童話か何かのことだと思って参加したのですが、 これが非常によい勉強になりました。 2011年から毎年秋の恒例プログラムになっていますが、毎年参加しています。

東日本大震災の直後に私も宮城県東松島市で僅かですが災害ボランティアに従事しました。 その際、全く知らない土地で初対面の人同士のチームに入り、 さらにそこでいきなりチームリーダーに指名されてしまったことがあります。 その体験に照らして考えてみても大変良くできたワークショップだと感嘆しました。

ワークショップは複数チームで得点を競う形式のものなのですが、 残念ながら私はまだ一度も優勝の経験がありません。 同じワークショップを何度かやれば経験がものを言いそうなのですが、 やる度に新たな盲点が出てきてしまいうまくいかないのです。 「やぐら鶴」のいいところは、終了後に全員でレビューが行われるところで、 ここで気づかされることも多々あります。

評価作業においても1つの案件に複数の評価人が取り組む場合がありますし、 不動産と動産分野を分担することもあります。 不動産と動産を並行して評価する場合には相互の評価範囲の線引きが必要になりますし、 同じ分野で複数の評価人がシェアする場合には、手順や処理方法を詰める必要が出てきます。 そんなときには「やぐら鶴」で得た経験を頭に浮かべながら評価人同士で情報交換をしたりすることもあります。

オフの時間でも、経験になることにはいろいろ挑戦していきたいものです。

◆全国畜産支援研究会 「農場どないすんねん研究会」 http://www.obihiro.ac.jp/~epi-africa/com.htm

◆R cafe しずおか  https://www.facebook.com/rcafeshizuoka


有限責任事業組合 日本動産評価フロンティア パートナー  米国鑑定士協会認定資産評価士(機械・設備) 松浦 英泰  ※この記事は2016年1月15日に有限責任事業組合日本動産評価フロンティアのコラムで発表したものを再掲しています。

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