• Hideyasu Matsuura

やぐら鶴 オンラインスペシャル

最終更新: 11月5日

COVID-19の感染拡大防止で様々なイベントが中止や内容変更を迫られています。 毎年この季節に開催されるRcafeしずおかの「やぐら鶴」も一旦は中止ということになりました。 しかしながら、なんと、講師の堀北さん、柴田さんのご尽力で一転オンラインでの開催が決定し、10月30日に開催されました。 もちろん、いつもの実戦形式でのやぐら鶴はできませんので、過去に開催された「やぐら鶴」の際にあるグループの会話を録音した音声を題材にディスカッションするという、これまた新しいスタイルのセッションになりました。

「やぐら鶴」はチームビルディングを学ぶゲームですが、いちばんの学びは終わった後の「振り返り」にあります。勝敗を競うのですが、それ以上に大事なのは参加者がどう考え、どう行動したか、チームとしての機能を高めるにはどう行動すべきかを探求することが学びになります。 「やぐら鶴」41枚のカードに書いてある情報を元にゲームを進めます。私が最初に参加したときは「やぐら鶴」って一体何かも全く知らされず、童話のことではないか?とすら思ったくらいでした。その状態でカードに書いてある情報に従い、ゲームを進めて行きます(それも訓練の一環です)。ただ、今回は最初にゲームの全容についての説明がありました。 ゲームのルールを知っていても不確定要素が多く、勝てるかどうかは全く分からないのが「やぐら鶴」の特徴で、経験者チームで惨敗という経験も実際にはあります。 ですから、"ネタバレ"であっても、初心者にとっては必ずしも有利ではないのです。 さて、セッションの中で実際に聞いた音声は、私の過去の経験からみて、信じられないくらい混乱したものでした。何をやったらいいのか分からないうちに走り出してしまい、思考がまとまらない会話、関係ないことにこだわり続けるメンバー、遠慮してなかなか思うことが言えない様子のメンバーなど、「やぐら鶴」では信じられないとは言っても、実際に何か問題が起こった場合には恐らくこうなるだろうと思うような音声でした。 ディスカッションでもこうした指摘が相次ぎました。 その解決策としては、相手の話を聞ききること(最後まで話を聞く)、メモに書いて「見える化」をしてもそれを読んで理解しなければ意味はなく、「見える化≠わかる化」であること、メンバーができること、苦手なことをフランクに話してフォローし合うことが必要といったことが大切であるという結論になりました。 「やぐら鶴」は宮崎で発生した口蹄疫の防除に従事した獣医の方の体験を元にしたロールプレイングゲームで有り、混乱現場を体験するトレーニングです。 今年のCOVID-19における様々な問題、例えばダイヤモンドプリンセス号の問題を見たときには「やぐら鶴」の訓練が活かせるのではないかと報道を見て考えていました。 非常事態に備えて、社会では広くいろいろなところで様々な訓練が行われていますが、中には手順を確認することに終始してしまい、混乱への対処能力を養うものではない訓練もありますし、組織によっては混乱すると管理能力を疑われてしまうので、問題が起こらない訓練にしなければならないという圧力があるといいます。 非常事態は想定通りに起こらず、想定にないことこそ非常事態ですから混乱現場を予め体験しておき、対応能力を磨いておくことは絶対に必要ではないかと思います。 コロナ禍が収束すれば実戦形式もまた戻ってくるでしょう。 早期の終息を祈って。

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