昨年から猛威を振るっている豚コレラ。 思い起こすのが宮崎で起こった口蹄疫の話である。毎年秋にワークショップ「やぐら鶴」に参加して、当時牛の殺処分に従事された獣医師の話を聞くが、その話がまた現実に起こっているのだとニュースの映像を見る度に思う。 あまり書いてしまうと「やぐら鶴」のネタバレになってしまうが、飛び交う情報に翻弄されることが、現場の対策を難しくするひとつの要因である。 特に政治のセクターから出る情報の影響は大きいという。今回も豚コレラのワクチンを接種するしないで長い間議論になった。しかし、首都圏にまで飛び火して事態の深刻さに気付いたのかようやく決断が下った。
もちろん、様々な利害が絡み合う問題だから、即断即決というわけにはいかないだろうが、決断が遅すぎた感は否めない。 とにかくこれ以上の豚コレラ蔓延はなんとしても阻止しなければならない。 現場の努力が報われることをひたすら祈るのみである。
フロンティア資産評価研究会 松浦 英泰
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