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  • 執筆者の写真Frontier Valuation

頭に入れておきたいCLOのリスク


以前、こんな記事を書いた。 CLOはサブプライム同様の爆弾か? https://www.frontier-valuation.com/post/columns520 CLOとは、Collateralized Loan Obligationの頭文字を取ったものである。Collateralized Loan Obligationはローンを担保とした証券である。

要は金融機関が持っているローン債権をまとめて証券化したものであるが、金融の専門家がわかりやすいサイトを用意して下さっているので、説明はそちらに譲ることにしたい。 CLO(ローン担保証券)とは?<やさしい株のはじめ方>

https://kabukiso.com/column/clo.html CLOはそもそも信用力が低い企業向けのローンを集めた金融商品であるため、その危うさが以前から意識されていた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で世界経済が一気に停止した状態になったことから、その潜在的リスクは高まっており、日銀と金融庁が警告を発した。 金融商品「CLO」のリスク管理徹底を 日銀と金融庁 | NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200603/k10012455861000.html 


NHKニュースによれば、日本の金融機関が保有するCLOは最も格付けの高いものであり、直ちに大きな損害が発生する可能性は低いとされている。

 

ただし、それで安心して良いかと言えばそうでもない。かつて経験した金融危機のことを思い出すと良い。 リーマン・ショック(ウィキペディア)


リーマンショックの時も初期の認識は当時の与謝野馨経済財政担当相が「ハチが刺した程度」と表現したことに代表されるように、それほど大した物でないと言う見方が大きかったが、現実には歴史に残るような大きな混乱になってしまった。 例え見える範囲で影響はなくとも無数に絡んだ蔓の中に病んだものが混じっていてそこから伝播していく可能性もないとは言いきれない。 いざとなった時にパニックに陥らないように、予め起こりそうなこと、その時できることを考えておいたほうがいいだろう。もちろん、危機が起こらなければそれに越したことはない。

 

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