一般社団法人事業再生支援協会の定例会が2月10日に開催された。
今回は株式会社TSKプランニング 代表取締役の立川昭吾先生の講演だったが、冒頭、消費税率引き上げ以降の景気減速が想定以上に深刻なこと、新型コロナウイルスの流行の見通しなどで先行きの不透明感が一層強まっているとのお話しがあった。
以前からお話しになっていた中に「改元後15年程度は低迷する」というのが日本の経済の定説があった。令和になって2年目の今年は特に低迷の入口になるといわれ、また、2025年に向かって世の中の流れが大きく変化していく渦中にあるという。
日本経済を牽引するのは製造業といわれてきたが、日本の製造業の地位低下は顕著である。
変わってこれからの時代を支えるのはサービス業であり、とりわけキーワードになるのが「EGSS+m」であるという。
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Sports
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の略で+m はmusiumのmとのことである。
いずれも在来の産業ではあるが、その性質は大きく変わっている。
野球ひとつにとっても、昔はテレビのナイター中継でビールを見ながらセントラルリーグの人気チームを応援するといった楽しみ方が定番であったが、近年は地方を本拠地にして地元のコアなファンに球場に呼び込む戦略を取るチームが増えた。サッカーも同様で、昨年のワールドカップで人気が沸騰してきたラグビーのトップリーグもこれに追随するかも知れない。
一方で、民放の地上波ではプロ野球中継がほとんど見られなくなった。スポーツの種目もチームも選択肢が増え、好きなコンテンツは有料で見るというスタイルに変化しつつある。

時価評価の世界も相変わらず不動産が主流といった見方をする人も多いが、知財を含む事業評価など無形資産の評価の注目は一層高まるだろう。 不動産はともかく、世界的にモノ余りの状況で特に日本では有用性の低い機械・設備の評価は徐々に脇に置かれるようになるのではなかろうか。
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