現地調査でも出会う獣害の実態
- Frontier Valuation

- 2 時間前
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近年獣害が問題になっており、ここ数年は人間に直接危害を与えるクマが恐れられている。 低圧太陽光発電の現地調査事業での取りまとめ業務も担当しているが、特に秋に多くなるのがクマによる獣害である。新聞やテレビで騒がれているのはクマが多いが、太陽光の現地調査の他、不動産の現地調査でも出会う獣害は、ハクビシン、イノシシ、シカ、サル、タヌキなど幅広い。 空き家にハクビシン 以前、長期間にわたり営業していない簡易宿泊施設の調査に同行した際に出くわしたのがハクビシンの痕跡である。ハクビシンはだいぶ以前から山林に近い住宅地などでも被害は出ていて、住宅の屋根裏に住み着いたりしている。問題はその糞が衛生的に悪影響をもたらす点であり、見た目も悪い。思い出して当時の写真を引っ張り出してみたのであるが、とてもここでは使いたくない(守秘義務ももちろんあるが)写真である。 その宿泊施設は数年以上空き家で、ベッドなどの寝具もそのまま放置されていたのであるが、ベッドのシーツが糞だらけ、内装もハクビシンが出入りしたのか一部破損していて、とてもそのまま使える状態ではなかった。 ハクビシンはとにかく糞の害が深刻である。ねぐらにされると大量の糞をされるので、民家で天井が抜けてしまったり、悪臭に悩まされることもあるという。また野生動物でノミやマダニが寄生している確率も高く、致死率の高い感染症(SFTS:重症熱性血小板減少症候群)や、乾燥した糞の粉塵を吸い込むことによる感染症(サルモネラ症など)を媒介することもあるから、健康被害のリスクもある。 山間地やるいはかつて里山と言われたような地域では、考えておかなければならないリスクである。 太陽光発電施設の調査では様々な動物が
太陽光発電施設は土地の価格水準の低い地域に立地しなければ採算上厳しいため、どうしても山間地や農村地域への立地が多くなる。太陽光発電施設の環境破壊の批判が高まっているのもこうした事情が絡んでいるが、当然、野生動物の生息する地域にも重なる。
調査の取りまとめと同時に、自らも調査に出向くのであるが、幸い、野生動物そのものに出会ったことはないものの、明らかに野生動物のものと思われる痕跡を発見することは多い。
・ハクビシンの足跡
山林も介在する農村地域で住宅もみられる地域に立地する発電所であるが、所内を調べると防草シートやパネル上に歩き回ったような多数の足跡がついていて、おおむね5㎝程度で、足の形からハクビシンと推定。
糞の害はないものの、パネルの上を歩かれてしまうとパネルを破壊してしまう恐れがあり注意が必要である。

・イタチ?テン?タヌキ?
足跡だけでなく糞が落ちていることもある。木陰を見ると多数の糞が落ちており、調べてみるとイタチ、テン、あるいはタヌキのような小動物の糞らしい。

・イノシシの掘削痕
イノシシはフェンス下をほじくり返したり、体当たりしてフェンスを曲げてしまう。
昼間にも活動するので、調査中に遭遇したら厄介である。

・クマ出没
最も危険なのがクマである。死傷事故も多く、犠牲者は毎年数十人規模である。昨年、死亡事故があった町に所在する物件の調査依頼があり、担当者が町役場に確認したところ「厳戒態勢なので来ないでほしい」と案内されたとのことだった。他にも数件クマらしきものに遭遇したという話もあり、決して遠くの話ではないという状況である。
野生動物による獣害が近年増えている原因としては、人が山に入らなくなったことによる山林荒廃や、地球温暖化による環境変化など理由が挙げられている。 いずれにせよ、獣害による被害は増加傾向にあるため、居住・生活や事業活動のリスクとして獣害も考えておくべき状況になってきたと考えた方が良いであろう。



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