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執筆者の写真Frontier Valuation

JIMTOF2022

更新日:2023年1月19日

11月8日~13日に、東京ビッグサイトで第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022 )が開催されました。 COVID-19により、各種の展示会や見本市は開催縮小を余儀なくされました。前回のJIMTOF2020はCOVID-19の他、東京オリンピック・パラリンピックの開催延期の影響も受けてオンライン開催でしたが、今回は4年ぶりの現物展示となりました。 現地に行けるのが10日(木)のみだったので隅々まで細かく見ることはできず、駆け足での関学になりました。 今回は「開かれる扉(ミライ)、世界を動かす技術の出会い」がテーマで、全体的な傾向としては、「スマートファクトリー」の展示が目立ちました。 従来は個々の工作機械にスポットライトが当てられてきましたが、個々の機械の性能アップはもとより、工場全体の最適化や生産性の向上がクローズアップされ、ロボットや運搬システム、これらを統合的に運用するIoT技術などの展示に力が入っていました。

ご存じの通り、日本では少子化の影響で労働者人口が急減しており、ロボットの導入や生産の効率化が特に重要になってきています。メーカーによって内容は異なりましたが、工場内の機械の全てがモニターに表示され、稼働状況が一目で分かるような見える化、これらの状況を把握して生産を平準化するようなマネジメン

トシステムは以前はあまり見られませんでしたが、今回は複数社で展示していたほか、CNCの画面もよりグラフィカルに進化しているいるものが多かったように思いました。 また、旧型の機械や規模の小さい工場等でもレトロフィットや安価に構築できる技術を用いたソリューションが提案されていました。

工場の省力化という観点では、最近は人と一緒に仕事ができる「協働型ロボット」の普及が進んでいます。


COVID-19も第8波の到来が予測されるなど、感染の拡大と縮小を繰り返している状態で、まだまだ感染対策の要請は弱まっていません。その所為かどうか分かりませんが、出店している各社とファナックがタイアップした「カタログ配布ロボット」が複数社のブースで活躍していました。 使った感じでは、動きが今ひとつ緩慢でやはりまだカウンターでスタッフからもらう方が効率的だと感じましたが、話題作りやシンボリックな存在としてはそれな入りに意義があるのかなと思いました。 また、今回の見本市で前回までと大きく違う印象を受けた点として、評価人の立場としては、機械を「使う」という観点で展示を見ることはなかったのですが、今回、ヤマザキマザックのブースで紹介されていた、ファクトリー・サイエンティスト等のソリューションを使えば、外縁にいて製造現場にいない我々でも、現場の問題解決に入って行けそうな印象を受けました。 最近は評価から一歩踏み込んだエバリュエーションに対する期待もよく耳にしますので、こうした分野で職能を生かすことができるかもしれないと、夢が膨らむ展示内容でした。 今月末には印刷機器の見本市であるIGASも東京ビッグサイトで開催されますが、COVID-19拡大傾向の中、人混みに出かけていくのもなかなか勇気がいります。 まだもう少し感染症対策をにらみながら、見本市に足を運ぶことになりそうでう。

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