8月26日に日本資産評価士協会(JaSIA)の実務講習会で講演しました。
「草創期の評価事例を振り返って」というタイトルで、2014年11月に実施したM&Aに関する工場の機械設備の評価についてお話ししました。
そもそもこの案件はJaSIAへの相談案件で、会員である私達のグループ(弊会の前身である有限責任事業組合日本動産評価フロンティア)で評価を担当させて戴きました。JaSIAからの紹介ということで評価経験を協会会員全体にフィードバックさせる必要もあるということで、評価作業終了直後の2014年12月にこの評価についての講演を依頼されていたのですが、講演会に募集をかけたものの繁忙期の真っ只中ということもあって参加者がなく、用意した原稿もそのままお蔵入りになりました。
一昨年からJaSIAも教育活動の強化を打ち出していて、講習を実施していたのですが、今回私の方に打診があって、題材になりそうなものを考えたところ、8年前の原稿が見つかりこれを題材にしようと思ったのが、古い評価の話をすることになったきっかけです。
勿論、今から考えると国内では評価ノウハウの蓄積も浅かった時代で、我々も手探りな中で評価をどのようにやって言ったらいいのか迷っていた時代でもありました。現在でも不動産に比べればまだまだ鑑定評価は一般的とは言えませんので、古い話でも参考になることも多いのではないかと思い題材にしました。
講演のお話しは6月頃に戴いてはいたのですが、事務局も多忙なためなかなか日程が決まらず、今月になってもハッキリしない状態が続いていたのですが、お盆休み明けに今月中の実施を強く要請したところ、8月26日の実施となりました。ちなみに来週以降も9月中は毎週JaSIAの各種講習が行われるそうですので、もし有資格の会員の方がお読みでしたら継続教育クレジット獲得にもなりますので受講をお薦め致します。
アレもコレも詰め込みすぎて、やや冗長な話になってしまいましたが、注意点としてお役に立てて戴ければと思います。話の内容についてはこちらのコラムでも何度か書いたことがほとんどですので敢えてこのエントリでは触れませんが、初心者や経験が浅い方でも、とにかく失敗を恐れずチャレンジしてみようということがいちばん伝えたいメッセージでした。
本当に最初の頃は、今考えると激しくダメ出しされそうなあり得ないような失敗もしたのですが、それでも何とかなってきた訳ですし、私も足りないことだらけだと痛感させられることもありますので、ずっと勉強しながらやっていけばいいと思って戴ける方が一人でもいれば伝わるものがあったのかなと思います。 論文やこちらのコラムで発信する活動はしてきたのですが、話す形での情報発信には今まで及び腰でした。今後は講演などでも積極的に発信して行こうかと考えています。 今回の講演実施に当たりご協力下さいました、日本資産評価士協会事務局や弊会メンバーの皆様には改めて感謝と御礼を申し上げます。
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