明け方、少し早く目が覚めてFacebookのタイムラインを見ると、有名なファンドマネージャーの方の投稿が目に留まった。 「株が上がっているのではなく、現金や通貨の価値がどんどん落ちているという風にみたほうがいいですね。それは世界的に起きていること。暗号通貨の上昇も現金の価値の暴落とみたほうがいいです。」 確かに、ニューヨークのダウ平均株価は3万ドル超え、東京市場でも日経平均株価は30年前のバブル期並みの水準である。 ビットコインなどの暗号通貨、金の価格も上昇している。 その原因は欧米各国の金融政策によるところが大きい。金融緩和によって大量のマネーを市場に供給し、そのマネーが株式を初めとするストックの市場に流入している体と考えられている。 日本は比較的金融緩和に消極的であったが、黒田日銀総裁が就任して意向は大規模な金融緩和を打ち出している。日経平均株価が上昇し出したのはまさにそのタイミングで、「アベノミクス」として賞賛する声が多い。 しかしながら、通貨の大量供給は通貨価値の下落という副作用を伴う。 2015年の段階で既にこのような予測が出ていたが、ほぼ予測通りになっている。 低所得者層の増大と格差拡大は、今後さらに加速する 生活必需品の物価上昇が続く背景 https://biz-journal.jp/2015/06/post_10278.html
通貨の価値が下がるのだから、現金を持っているのは危うい。だから、株式ということになるだろう。株と言っても全てがいいわけではなく、新しい価値を提供できる見込みのある株式が高値を付けているのが現状である。 この株高がいつまで続くかは分からない。当然どこかで揺り戻しが起こるはずであり、その時を耐えることが必要となってくるだろう。コロナ禍でも大変であるが、そこから立ち直った頃に金融市場の混乱が始まるかも知れない。 その時大切になるものは何か。今から準備しておいたほうがいいかもしれない。
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