当たり前のことであるが物を運ぶにはコストがかかる。世の中にあるほとんどのモノは自分の意思で動くことができない。であるから人の手で運ばなければならない。 故に人手も必要で、人を雇うためにコストがかかるということである。
モノを運ぶのは案外難しい
モノを運ぶのは楽ではない。人が手運びするくらいでは大量の商品を捌くことはできない。勿論宅配などの末端の部分では人手で運ばなければならないが、大量の品物を早く安く運ぶにはトラックなど自動車、鉄道や船舶、航空機を用いる必要がある。 世の中にはいろいろなモノがある。運びやすいモノといえば軽くて小さくかつ高価なものである。軽くて小さければ一度に沢山運ぶことができ、さらに高価なものであれば商品価格に対する輸送コストも相対的に低くなる。 一方、その逆で、重いモノ、かさばるモノ、安価なモノは物理的に運ぶのが大変であったり、輸送コストが商品の付加価値に比べ小さくなるため、運びにくくなる。 一般にこうしたものは運べる範囲が狭くなる傾向がある。
なかなか出回ってこないトイレットペーパー
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大でデマが飛び交いトイレットペーパーが店頭からなくなった。一部の製紙メーカーなどはTwitterなどに写真を掲載し生産が順調であると火消しに走った。一部の大手スーパーなどはトイレットペーパーを大量に仕入れて在庫が潤沢にあることをアピールしたが、それ以外の店舗は相変わらず品薄である。しばらく待てばトイレットペーパーが多くの店で店頭に豊富にいなものが揃えられて良さそうだが、未だに品薄傾向は続いている。
高まる輸送のニーズ
感染拡大防止のためには外出を控えることが最も効果的であるが、そうなると買い物にも行かずその代わりに必需品は宅配で...ということになる。
そうなると、輸送のニーズは一層高まる。運輸関連は経営環境が厳しく、人手が集まりにくい産業であり、その状態でニーズだけが高まれば輸送サービスの供給が追いつかなくなる。
COVID-19による物流の混乱を見てこんなことを考えた次第である。
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