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知っておきたい「インコタームズ」

恥ずかしながら、動産評価の分野に足を踏み入れてからしばらくの間「インコタームズ」というものを知りませんでした。

海外への機械持ち出しの評価について相談を受けた際に、JETROの方にお話を伺って、こういう取り決めがあると初めて知りました。



Wikipediaの解説によれば

インコタームズ (Incoterms) とは、国際商業会議所 (International Chamber of Commerce: ICC) が策定した貿易条件の定義である。1936年以降策定されているが、改正を重ね、最新版 (Incoterms2010) は2011年1月1日から発効した。名称はInternationalの'In'、フランス語のCommerce(Trade)の'co'、それに'Terms'を組み合わせた略称。
貿易取引における運賃、保険料、リスク(損失責任)負担等の条件に関する売主と買主の合意内容について、国によって用語の解釈に不一致があると貿易が円滑に行われないため、国際的に統一的な定義を取り決めたもの。 任意規則であるため、強制力はなく、貿易取引の契約書に「本契約で使用されている貿易条件は、インコタームズ2000によって解釈する」というような約款を入れることが一般的である。また、両当事者が合意すれば、例えば1990年度版に準拠することも自由にできる。

インコタームズ(Wikipedia)

外国との貿易をやっていなければ無縁ではないかとも考えてしまうのですが、よくよく考えてみればネット通販を使用する際に送料がどうなるかというのは意思決定を左右することがありますが、送料や輸送中の事故についての責任分担についてインコタームズの定義が浸透すればシンプルでいいでしょう。海外のサイトなどでは価格情報を見ると、FOBなどの表記を良く目にしますし、ASAのPOV(評価原論)テキストでも時折見かけることはありました。 評価にどういう影響があるかと言えば、設置コスト輸送費等を勘案する場合に問題になります。機械設備の場合、設置やチューニングに多大なコストを要するほか、運搬費もかかります。機械の売却を考える場合にも輸送費をどこまで持つか、危険をどこまで負担するかによって売却コストが変わってきます。入手した資料を使う場合にはどこまでが含まれるのかを知る必要があり、条件が異なる場合には補正が必要になったり、そもそも比較の対象として適切でないと判断することになるかも知れません。   

妥当性の高い価結果を得るために評価人として知っておくべき知識のひとつかもしれません。

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