経済アナリストの森永卓郎氏が”日経平均株価が「来年には3000円になる」”という見解を発信して、批判の声があちらこちらから聞こえてくる。 今日、2024年12月13日の日経平均終値は39,470円なので、10分の1以下になるという予想である。
株は値下がりするリスクがあるので、大幅に下落することはあるかもしれないが、さすがに3000円というのは極端かなとは思う。株の専門家でもアナリストでもないので何とも言えないが、そうした見解の人が大多数の様である。
今朝、NHKラジオ「マイあさ!」を聞いていたのだが、マイ!Bizのコーナーの日本総合研究所会長・寺島実郎氏の「“トランプ2.0”を前に」という話が非常に興味深かった。
1920年代のアメリカは空前の好景気で、”貯蓄より投資”といった空気で、株式市場が活況を呈していたという。もちろん、歴史に少しでも造詣がある方ならここでピンと来るはずである。私も”あ!”と思ったくらいである。
これ以上は言わないが、思い当たるフシはあるだろう。
来年早々始まる“トランプ2.0”の危うさを寺島氏も指摘していた。大統領選でのトランプ氏の主張を聞いていると、自己矛盾に陥っている部分がありどうなっていくのか分からない。対中強硬政策を主張しているが、ここ数日、習近平主席を大統領就任式に招待するという報道も耳にしており、ガチガチに喧嘩を使用としているわけではなさそうだ。
ワシントンvsニューヨークの綱引きのような状態になっていて、エリートに対する嫌悪感が強いという話も気がかりである。行政の効率化にイーロン・マスク氏をトップに据えて取り組むとのことだが、今のTwitterからXへの変化を見ていると、同じことをやられたらハレーションはかなり大きいと思うところである。それが吉と出るか、凶と出るかは未知数であるが。
少なくとも、この先は変化に対して今まで以上に柔軟でなければ生き残っていけそうもないことは確かだろう。
日経平均株価3000円になったら、どうなるか、その時どうするかを頭の隅でもいいから考えておいた方がいいかもしれない。もちろんそうならないことを願うのだが、現実になった時に”願望”を述べても何ともならないのであるから。
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