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  • Hideyasu Matsuura

マスクを外さないといけませんか?

COVID-19による不自由がこのゴールデンウイーク明けと共に終わることになる。 行動制限、三密の回避、マスク着用等々。 既にこれらは事実上終焉を迎えているが、制度上も5月8日以降は完全になくなる。 マスクにしても、マスク警察など呼ばれる人が出現した。マスクをしない奴は排除だとばかりにマスクを強要するのであるが、社会全体からの同調圧力の産物だと見る人も多かった。 その反動ではないが、今度はマスク着用について苦言を呈する人が出てきた。 某元知事の国会議員が 「個を滅して同調圧力に進んで身を投じる日本人、第二次世界大戦下と変わらない。眼を覚ませ!」 とTwitterで投稿していたが、マスクをすることが日本社会の同調圧力に屈している証拠と言わんばかりで、逆にマスクを付けることにギルド感を持ってしまいそうになった。 先月、評価依頼をいただいて台湾に実査に出かけてきた。 出掛けた頃は黄砂がひどく、マスクをしていても外を歩くと家に帰った後は喉の奥がイガイガ・ヒリヒリする。 航空便も需要回復で徐々に運航が増えているものの、需要の増加に追いつかないようで、やむなくLCCでセントレアから台北の桃園国際空港に飛ぶことになった。 ご存じの通り、LCCは重量超過の荷物に対するチャージが収入源になっているから、荷物の重量制限は厳しい。また、預け荷物にしてしまうと受取までの時間がロスになるので荷物は極力減らしたい。ということで、台湾ではマスクは要らないものと思い込み、持って行かないことにした。 ところが、セントレアで搭乗ゲートに向かうと、ゲートの前で待っている人は皆マスクをしている。日本人ばかりかと思ったが、聞いても分からない言葉で話している人もいるので日本人ではないようだ。 機内でも客室乗務員は皆マスク着用していて、どうやら台湾でもマスクをするのが一般的らしい。 桃園空港への降下が始まっても外はなんとなく黄色っぽくかすんだ感じで、マスクを持ってこなかったのはやはり失敗だったと悟り、この時現地で購入することに決めた。 桃園空港の入国審査で列に並んでいると世界各国からきたと思われる人の長蛇の列。並んでいる人をよく観察してみると、欧米系と思われる人はほぼマスクを付けておらず、アジア系と思しき人はほぼマスクを付けている。 ”個を滅して同調圧力に進んで身を投じる”のは何も日本人だけでないようである。入欧脱亜とばかりにアジア人を軽視しての発言ではないだろうが、少なくともマスクをしないのがグローバルスタンダードというわけではないことは間違いないようである。 マスク警察も迷惑だが、マスクをしていないのを同調圧力に屈したと言われるのもまた迷惑である。花粉症でマスクするにしても好んでしているわけではなく、鼻水やくしゃみがでなければ外したいところである。そもそも大量の花粉が飛ぶのは林業政策の失敗が原因であり、国会議員であれば、国民がマスクをするのを揶揄する前に国として適切に対処することことが仕事であり、国民に健康被害が出るような林業政策を放置していることが職務怠慢なのではなかろうか。 それはともかく、やはり現場を見ることは大切である。評価も同じであるが、やはり実物を見ないと分からないことは多々ある。現物の実査が出来たのがいちばんの成果だったが、マスクの現状が分かったのが副次的な成果であった。


この連休明けには新型コロナがいよいよ新型でなくなる。

新新型コロナが出現しないことを祈るばかりである。

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