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  • 執筆者の写真Frontier Valuation

ファクトリーサイエンティスト育成講座を受講してみた④


ファクトリーサイエンティスト育成講座は4回目。 座学の講義は今回が最後で、次回は課題発表のみになります。 4回目はユーザーインターフェイスになる部分の開発について一通り学びました。 もう少し具体的にいうと、Microsoft Power Automateを使ったメールでのアラートの作成そしてPower Appsでの勤怠管理システムの開発です。 去年Google AppSheetを利用したアプリ開発の講座で入退室管理のアプリを作りましたが、AppSheetの上級よりはわかりやすいように感じました。ただ、何故か途中で先に進まなくなってしまい、Power Appsのアプリは完成できませんでした。 実は、去年作成したAppsheetのものを勤怠管理に使っているので、完成すれば逆に悩ましいところです(別のものを作ればいいのですが)。 アプリ製作などのハンズオンの他にも、3Dプリンタの使い方、さらなるデータ活用に技法についてのレクチャーもありました。 3Dプリンタは非常に興味のある分野です。ものづくりの分野はもちろん、最近では歯科治療でも活用されていて、仕事でも目にしたり耳にしたりするので、一度使ってみたいとは思ったのですが、中々使う機会がありません。もっとも家庭用でしたら、少し頑張れば買えるくらいのものもありますので、置き場所との相談がありますが考えてみたいところです。 講義の締めでは、心がけたい格言が5つほど紹介されました。 なかでも「PDCA サイクルを 1 テンポずらす=DCAP」というのは納得でした。 プランを考える前に行動して、そこから改善点を見つけるというのは新しいコト・モノを作る上では必要だと常々感じています。 会議ばかり、話し合いばかりでちっとも実行に進まない。そんなときは「まずはやってみよう」で進めてしまった方が上手くいくことが多いです。大きな会社は組織の統制、責任分担などでそうはいかないことが多いのでしょうが、特に中小企業はそのようなハードルが低いのが強みでもあります。 さらに、講義終了後もう一つ、ありがたいと思った格言がありました。 この講座の実習で使っているWioNodeですが、先週から不調で思うように動かなくなりました。担当のTA(ティーチングアシスタント)の方にも相談していたのですが、原因がわかりませんでした。 講義終了後、TAの皆さんに集まってもらいZoomで解決策を模索していたのですが、ついに、原因がわかりました。 接続するコネクタの位置を間違えていたのです。 過去の資料をみればわかることですが、何故かここだけすっ飛ばして他のところばかり入念にチェックして「間違いがないのにおかしい」と騒いでいたのです。 思い当たる節があります。 実は、先週、新しいセンサーを購入してプログラムの書き込みをしようとして、ふとあることに気づきました。 書き込みに使うFTDIコネクタは端子とケーブルで出来ているのですが、黒赤白黄の4本のケーブルのうち赤いケーブルが端子に接続されていないのです。 しまった!壊した? と思い、ネットを調べるとアナログ通信の場合は赤ケーブルは接続しなくていいという説明を見つけ、「なるほど、アナログだから3つのケーブルでいいんだ。勉強になった」と思い、何の疑いもなく、FTDIケーブルをanalogと書かれたGrove端子に接続してしまったのです。

問題のケーブル。赤の線は初めからつながっていない
問題のケーブル。赤の線は初めからつながっていない

後で調べてわかったのですが、4本線をつなぐ必要があるのはI2C通信を行う時だけで、デジタルの場合でも3本で済むのだそうです。 これだから素人は..といわれそうですが、悲しいかな素人です。 「はじめてのときのようにつくる当たり前を疑ってかかる」という格言を紹介された時に、”慣れていても初歩的なミスで上手くいかないことが良くある”と解説があり、いや、まさにこのことだと思いました。 わからなければ、ネットを調べるのではなくTAに聞けば良かったのですが、慌てていてそれを忘れてしまっていたのです。 もしかすると、ファクトリーサイエンティスト史に残る「間抜けな受講生」になってしまったかもしれませんが、ファクトリーサイエンティスト育成講座を受講したいちばん大きな収穫がこれだったのかもしれません。何より、訳のわからない課題に向き合ってくださるTAの皆様の熱意あっての成果であり、ひとえに感謝をも申し上げたいところです。

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