新型コロナワクチンが余りはじめている?

8月20日に「ワクチンはどこだ?」https://www.frontier-valuation.com/post/columns725 という記事を発表しました。   おそらく、どこかでダブつく時が来るのではないか?と予想したのですが、どうやら今、その状態になりつつあるようです。 9月27日 18時01分にNHKのニュースサイトが「東京 大阪のワクチン大規模接種センター 予約枠が大幅に余る」という記事を掲載しました。


自衛隊が運営する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターは、東京と大阪の2か所に開設されています。当所は9月末で終了と言われていて、8月末で一旦予約が打ち切られたのですが、若年層を中心にまだ接種ができない人が多くいたことから、2ヶ月延長されました。

しかし、1回目の接種予約が再開された26日以降、予約枠が大幅に余る状態が続いて、全ての予約枠の2割程度しか接種をした人がいない状態になっているようです。


ワクチンがダブつく状態に入っていると見ていいかもしれません。



このコラムを始めてから、いろいろなマーケットで「需要超過」あるいは「供給不足」といった現象が起こったのを観察してきました。

数年前であれば建築用の高力ボルトや工作機械の部品不足など、最近ではウッドショックのような資源系の物資不足、半導体不足は現在進行形でより悪化している状態です。身近なところでは昨年のマスクや消毒液などCOVID-19の感染対策に必要なものが入手困難でした。

入手困難なときはメディアやニュースでも取り上げられるのですが、その状態が収まった時はなかなかニュースにはならないものです。

今回のワクチンもマーケットの話ではありませんが需要と供給のバランスが崩れた典型例と言えます。


ニュースにはならないものの、「需要超過」「供給不足」が解消するときは思いのほかすんなりと解決することが多い気がします。



とはいえ、今回のワクチンについては、「供給されることは確実だけど何時になるのか分からない」、「待っている間に感染してしまうリスクがあるので、不安を感じる」ということが他とは違う特徴的な点だったと思います。


いちばんのカギだったのが、接種を担当する河野太郎行政改革大臣が8月初め各都道府県へのワクチン配分量を公開したことです。資料を見れば人口の8割が接種できるワクチンを配分できることは明かで、問題はそれが実現可能かどうかという点でした。おそらくその配布が実行されるとすれば、8月下旬から9月上旬頃にはダブつきがでてくるのではないかと予想しました。


ところが、8月27日に東京都が渋谷で予約不要な大規模接種会場を設置したところ長蛇の列ができ、数日間は混乱が続きました。東京都内では比較的接種の進んでいる自治体も多かったようですが、それでも多数の希望者が殺到したということはまだまだ供給が足りない状態だったと言えます。ただ、一部の大学などの職域接種では余剰がでているという情報がチラホラ出始めていて、供給の偏在や情報の非対称性があると感じていました。 その後、政府の目標設定がハッキリしていたためか、比較的取り組みの鈍い自治体でも9月中旬頃までには接種の動きが出て9月の下旬には、ネット上などでも接種できる場所を探す情報が減り、逆に接種希望者に呼びかける情報の方が目立つようになってきました。

そう考えると、具体的な計画が示されてから実際に末端の希望者のほとんどがワクチンの予約をできるようになるまでには、1ヶ月半程度かかったと見ていいでしょう。予約しても1回目の接種まで最大で1ヶ月かかりますので2ヶ月半、2回目が終わってさらに抗体価が増すまでの期間を考えると、4ヶ月ということになるでしょう。


不安な気持ちでどうするか迷っていた人も多いと思いますが、今回のことは今後同じような状態に陥ったときにどう行動すべきか、参考のひとつにもなるかもしれません。

ダブついているからといって後回しは厳禁 医療関係者が発している情報では、10月半ば以降は個別の医療機関で接種の予約はとらないように通知が来ているとのことです。つまり今回の一連のワクチン供給が終われば一般の医療機関への追加の供給はないということです。 ですので、余っているから後でも良いと思っていると、予約ができなかったり、遠くまで出かけて接種しなければならないという状況に追い込まれる可能性が高いのではないかと予想されています。 できるうちにやっておくのが鉄則ですので、ご希望の方は早めの予約をお勧めします。

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