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  • 執筆者の写真Frontier Valuation

台風19号の被害が甚大 ~片付けの前に写真撮影を

このたびの台風19号に被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。 先日の台風15号が千葉県を中心に暴風で大きな被害を出し、19号も非常に強い勢力で日本列島に接近という予報が出ていたため、暴風の被害を恐れていたものの今回は猛烈な雨で甚大な被害が出た。 昨年も西日本豪雨などがあり、洪水のリスク増大は叫ばれているものの、有効な対策を打つことは容易ではなく毎年大きな被害が出ていることに胸が痛む。 私の知っている範囲でも浸水の被害を受けた方が出ており、決して遠くで起こっている話では無く明日は我が身かもしれないと思うととても不安になってしまう。 勿論自助は大切ではあるが、個人ではどうすることもできない災害時には公的な助けも借りなくてはならない。 静岡県弁護士会では 水害に遭われた方のためにチラシを作って災害時の対応方法をコンパクトにまとめている。 https://www.s-bengoshikai.com/shiryou/2019/10/shizuben-news-suigai_201910.pdf また、 常葉大学附属社会災害研究センター では 建物被害調査のトリセツ -かたづける前に記録を残そう-というページを開設している。 http://sdrc.sz.tokoha-u.ac.jp/torisetsu/ 弊会でも前身のLLPのコラムで昨年の大阪での地震の際に「片付けの前に写真撮影を」という記事を掲載していたが、このサイトではより具体的にポイントを解説している。

不動産や機械設備の鑑定評価を手掛けているため、物件の写真を撮ることは日常茶飯事であるが、現地の状況が分かる写真を撮ることは意外に難しく、遠方での調査で細心の注意を払って出来るだけ沢山撮影したつもりでも、いざ写真を見てみると良く分からないことも残念ながら時々ある。 ただ、ポイントとしては①全体が分かるように遠くから撮る写真と特に被害のある部分は近くで撮ること、②一方向からではなく多方向から撮ること、③周囲に安全な高い場所があればそこから撮影する ③機械設備であれば品名が分かる部分や型式名などが分かるプレートも撮影しておくことを心がけるといいだろう。可能であればどの写真をどの位置から撮ったか控えておくと良い。 残念ながら被害に遭われた場合でも、ここをターニングポイントと捉え新しい挑戦に取り組むということも考えると良いだろう。 調べて見ると地域活性化支援機構が災害復興事業者向けのファンドを用意している http://www.revic.co.jp/business/fund/index.html#fundTheme05 不動産鑑定においても 「自然災害による被災者の債務整理に関するガイドライン」を用意しており、これに沿ったお手伝いは可能である。 機械設備評価については残念ながらこうした準備がないが、物件調査や意見書・報告書の作成など、機械や設備が浸水などの被害に遭った方のお役に立つことはできるものと考えられるので、ご協力できることがあれば是非ご活用いただければ幸いである。

 

フロンティア資産評価研究会 松浦 英泰

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