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台風で水上のソーラーパネルが火災

9月8日から9日の早朝にかけて関東地方を台風15号が通過した。 昨年も台風の強風によって大きな被害が出たが、今年もまた台風で大きな風の被害が出てしまった。 強風で送電線やゴルフ練習場の鉄塔が倒れたほか、千葉県市原市の山倉ダムに設置された水上の太陽光発電所が火災を起こしているという。 水上の太陽光パネル火災 千葉・市原、台風影響か | 2019/9/9 - 共同通信 https://this.kiji.is/543684415464948833 太陽光発電所の被害は相当に大きいようだ。新聞記事によれば、湖底に架台が固定されている状態だったということだが、強風によって損傷し、流出したと推定される。 太陽の光が当たればソーラーパネルが電気を起こすから配線に損傷があればショートして発火する危険が高い。水上ではあるが、ソーラーパネルが浮かんでいれば当然延焼する。一般の火災でも屋上にソーラーパネルが設置されている場合、消火活動が難しくなるが、ましてや水上での消火作業は感電の危険も相俟って相当困難なものではないかと思われる。   水上の施設であれば施設を設置する用地のコストが抑えられると考えられるが、一旦今回のようなトラブルになると手をつけることが極めて難しくなってしまう。エネルギー供給のためには事業の継続性は大事ではあるが、何よりも安全は最優先であるから、費用倒れになってしまっても、事業者はきちんと対応しなくてはならない。

安全面で解決すべき問題は多い

太陽光発電事業はまだまだ手探りな部分が多い。とにかく再生可能エネルギーの普及を急ぎたいという政策的な要請で始まったものだが、安全面での知見の蓄積が少なかったため適正な設置がなされず、結果として後々安全面での規制が厳しくなりコストに跳ね返ることになりつつあるのが現状だ。 今回のトラブルはメガソーラーの物件ではあるが、小規模発電施設も同様の問題を抱えており、むしろ開発許可で設置条件が付されるメガソーラーより小規模施設の方が問題は深刻である。 安全面、環境面での規制はこれから強化されていく見込みである。甘い見通しで始めた太陽光発電事業の損失が一気に表面化して社会問題になる日が来ないように我々、評価サイドとしてもリスクを訴えているところである。

 

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