再生可能エネルギーとして太陽光発電が脚光を浴びているが、
太陽光も固定価格買取制度が創設された当初に比べ売電単価が半減したことから、
最近では風力やバイオマス発電にも注目が集まっている。
ただ、バイオマス発電は、太陽光や風力とは少々異なる性質がある。
例えば、太陽光や風力は設置しておけば、太陽光の場合はセルが太陽光を電気に変換してくれ、
風力は風が発電機を回して発電してくれる。
しかしながら、バイオマス発電はボイラーで水を熱してできた蒸気でタービンを回して発電する。 バイオディーゼルの場合は内燃機関で回転エネルギーを作りタービンを回す。 つまり、水を湧かすための燃料、あるいはエンジンを動かすための燃料が必要である。 このため、太陽光や風力に比べ、燃料調達の仕組みを確保する必要があることから 参入のハードルは高い。 実際の事業においても、思うように木材チップが集まらなかったり、燃油が高騰して採算ラインに 乗らないケースもあるようだ。 発電設備評価の場合でも、こうした燃料調達リスクも視野に入れたシナリオを考慮する必要があるだろう。
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