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統計の数値と「限界」

普段良く拝見する田原都市鑑定株式会社、田原拓治先生のブログ「鑑定コラム」にこんな記事があった。

1722) 平成バブル不動産貸出額は10兆円を越えていなかったhttp://www.tahara-kantei.com/column/column1722.html

日本銀行が突如それまで公表していた貸出金の統計数値を全面的に訂正したというのである。

一旦発表した数字を替えられてしまうのは影響が極めて大きい。 この数字を根拠に組み立てたロジックがあれば最悪の場合覆されてしまうので、結果的に騙し討ちされたようなことにもなってしまう。

仮に、評価書に使う数字でこうしたことが起こるとどうなるだろうか。 最悪の場合、評価人の責任問題になる可能性もある。

日銀の発表した数字が正しいのか、後で修正されてしまうのかなど、一介の評価人には判断できることではない。 したがって、評価書を書く場合には、日本銀行の発表した数値が正しいという前提を置き、出典と確認した時点を明示して、責任の範囲を明らかにしておくべきであろう。

一旦発表した数値を修正するには何らかの理由があるのだろうが、それでも、そうした修正はない方が良い。

中には「日銀の発表する数値なんて都合のいい数字ですから」などという人もいる。 その辺は定かではないが、少なくとも恣意的に数字を操作していないことは祈りたい。

統計というものはそもそも非常に困難なものである。 短絡的に「正しい」「間違い」で考えがちだが、物事には「限界」というものがあることを 絶えず意識しなくてはいけない。

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