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執筆者の写真Frontier Valuation

迫られる食品工場の異物混入対策

更新日:2018年11月21日

昨日、12日朝のNHKおはよう日本で食品メーカーの異物混入対策が紹介されていた。

なぜ?“異物混入”で相次ぐ食品回収|特集ダイジェスト|NHK おはよう日本   http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2016/12/1212.html

雪印や不二家の食中毒事件や、一昨年のペヤングの虫混入事案など、近年異物混入で食品メーカーが窮地に立たされるケースが多くなっています。

放送では雪印の事業を引き継いだ雪印メグミルクが徹底した衛生対策と情報公開に経営資源を投入している様子が紹介されていましたが、昨年のペヤングの事案では、メーカーが製品の製造を中止して一気に設備の近代化を推し量った結果、発売再開時には購入希望が殺到して品薄になったり、「ペヨング ソースやきそば」という派生商品が生まれたりと、むしろブランドの信頼性が向上した感すらあります。

評価やリスティングで食品工場の実査を行うことがありますが、食品工場の場合、キャップ、手洗い、白衣を貸与され、クリーンルームに入るためにエアシャワーなどを通ることもあります。

食品メーカーでなくても梱包資材の生産を行う工場でも、キャップ装着を求められるケースがほとんどです。

設備もクリーンルームを設けたり、そうでない場合も窓や入口に防虫のシート、高圧電流による殺虫器などはほとんどの工場に設置されていて、これらがないと逆に違和感を感じるほどです。

しかし、聞く話によればこれらの対策を完璧に講じたとしても100%異物混入を防げるわけではないそうで、あとは企業のリスク対応力ということになるようです(だからといって対策を全くしなくてもいいという話ではない)。

Twitterなどでネガティブ情報が瞬時に拡散される世の中で食品メーカーのリスクも増大していますが、機械設備だけで万全の対策ができるわけではなく、最後は人間力に頼るところが大きいようです。

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