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2026年4月までの工作機械受注動向

  • 執筆者の写真: Frontier Valuation
    Frontier Valuation
  • 6月2日
  • 読了時間: 2分

 毎月景気の先行指標とされている工作機械受注動向を観察してきたが、ここのところ更新が滞っており、ブランクが開いてしまった。  その間に大きな変化が起こっていたようだ。

2024年7月から2026年4月までの工作機械受注動向 26年3月は受注総額が193,470百万円 4月も186,190百万円
2024年7月から2026年4月までの工作機械受注動向

 26年3月は受注総額が193,470百万円と大きく伸びた。2018年から観察しているが、その中でも単月としては最大の数字である。4月も186,190百万円と年度末の3月には及ばなかったものの最大級に近い受注額となったた。    アメリカのイラン攻撃が関係して物価高になったためではないかとも一瞬思ったのだが、統計の数字を見ると、中国からの受注が伸びていることがわかる。  日中関係というと、25年秋以来、両国間政府の関係が極度に悪化しており、マスメディアやネット記事などでは、「政治の関係悪化が経済にまで波及し、日中間はかつてないほど関係が悪化し、打開の糸口が見えない」といった情報ばかりで、中国からの受注増というのはこうした情報とは真逆の動きであり、にわかに信じがたい数字であった。しかも今年に入ってからは急増といっていいほどの増加である。


 そうなると、為替の関係で急激な円安/人民元高で受注額が押し上げられたのではないかと疑ってみたのだが、日本円対人民元の為替指数を2022年3月を100として導出してみると、今年に入ってからは円安傾向にはなってはいるものの、為替だけで受注額が”嵩増し”と言えるほどではなく、やはり、中国国内で投資が活発になっていると見た方がよさそうである。  実際に経済ニュースなどを探してみると、中国が投資を活発化させているのは確かなようだ。


 こうしてみると、マスメディアのニュースやネットの情報を鵜呑みにするのはリスキーだということがわかる。日中関係が悪化の一途と言うものの、経済の分野では活況であり、政治的な関係悪化が経済すべてに悪影響というわけでもないのである。  調べてみると、工作機械だけではなく、他の産業機械でも中国からの受注は増えているという。更新を怠けた口で言うのもおこがましいが、ファクトベースのデータをしっかり見ることは大切である。

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