最近は小学校でもプログラミングが必修になっています。小学生の頃、NECのPC-6001が欲しいと思いながら、買ったもらったのがMSXで、そのMSXで本を見ながらBASICのプログラムをカタカタ打って○を描いて色を塗ったりなんてことを遊びでやってましたが、今は学校でも教えるようになったというのには隔世の感があります。
スマホアプリ開発を通して学ぶ簡単機械学習
先日、静岡県立大学の社会人学習講座「スマホアプリ開発を通して学ぶ簡単機械学習」を受講しました。講師は経営情報学部の六井淳教授で、前半は人工知能と機械学習について、後半は実際に簡単なスマホアプリの開発をやってみるという内容でした。
AIについては世の中色々な情報が流れてはいますが、中には私のような素人でも本当にAIについて知っている人が書いているのか?と思うようなものもあります。
しかし、本物の研究者の方の話はAIの進化の歴史や今後の展開予測、さらには機械学習の手法などが非常に簡潔に整理されていて説得力の高いものでした。同時に、これからどのように仕事をして行けば良いか?と不安になるところもありました。
人工知能は1950年代から研究や開発が進められていましたが、初期の頃はコンピューターの能力が追いつかず、人工知能への期待が高まる「ニューラルネットワークブーム」が起こっても、コンピューターの力不足で衰退するという状況を幾度か繰り返しながら今日に至っています。しかしながら、スーパーコンピューター「富岳」のようなエクサスケールコンピューターの出現や、実用化が期待される量子コンピューターによって今後も計算能力はますます高まるとみられ、それにより、2030年頃にはAIの知性レベルが人間のそれを上回り、人間の仕事の役割や在り方が変わると考えられています。
アプリの開発でもAIによるプロセスの変化は起こっており、旧来はインフラの整備、プロセスやロジックの開発まで人の手によって行われていたのが、現在は一定のコーディングが必要とされるローコードと呼ばれる開発手法が主流となっています。さらにここ数年ではノーコードと呼ばれる開発手法も登場しており、アプリ開発にも大きな変化が起こると考えられています。
実際にアプリを作ってみる
コード開発、AIなどといろいろな言葉が並んでいます。では実際それがどんな物なのか、触れてみようとしてもどうやったらいいのか分からないことが多いのです。
例えば、プログラミング言語のPythonはどんな物かと思ってネットで調べて見ると、Pythonで簡単プログラミングといいながらいきなり訳の分からないコードが並んでいるようなサイトに出会ったりします。初心者はまずanacondaだとかVisual Studio等の開発環境を整えなくてはならないことすら知らないことが多く、それ故挫折してしまします。
講義では、実際に「Google AppSheet」を使ってアプリを作りました。Googleドライブにスプレッドシートのファイルを作っておいて、後はGoogle AppSheetで操作するだけ。
本当に簡単にアプリが完成しました。
個人利用だったら無料で使え、売り物になるようなものではありませんが、痒いところに手が届くアプリが作れました。
無料版の場合アプリは1つしか作れませんが、共有は可能ですので職場や家族で上手くやり繰りして複数のアプリを使うことも可能になります。
この講座ですが、静岡県立大学の社会人学習講座で類似のものが何回か企画されているようですので、興味がある方は静岡県立大学の社会人学習講座をチェックしてみて下さい。
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