毎月の受注速報を含む工作機械関連記事はこちらからどうぞ 9日に日本工作機械工業会2019年9月分の受注速報を発表した。 受注総額は 98,956 百万円で前月比 111.8%の水準だった。
ほぼ好不況判断の目安とされる受注総額1,000億円(100,000百万円)の水準でここ数ヶ月、1,000億円のラインで辛うじて踏みとどまっている状況が続いている。 内外需別では内需が 46,049 百万円(前月比 122.7%)で、外需は 52,907百万円(前月比 103.8%)であった。
内需については消費税率引き上げ前の駆け込みの影響も考えられ、こうした特殊事情を除くと来月以降は内需が厳しい状態になると考えられる。 米中貿易摩擦の長期化が避けられない状況で依然として予断を許さない状況が続いていること、サウジアラビアの石油施設に対する攻撃も影響は限定的であったものの、中東情勢も依然不安定要因として残っている。 一方で9月末にDMG森精機が国内で生産を増強する方針というニュースも流れていて、業界の見通しも弱気一辺倒ではないようだ。 工作機械の市況低迷も、DMG森精機が強気の国内生産増強に動くワケ https://newswitch.jp/p/19423
短期的に見れば全般的に弱含みの印象が強く、10月以降の推移も注視する必要がある。
フロンティア資産評価研究会 松浦 英泰
Comments