毎月の受注速報を含む工作機械関連記事はこちらからどうぞ 日本工作機械工業会が工作機械の2019年8月分の受注速報を9月10日に発表した。

受注総額は 88,347百万円で前月比 87.2%、前年比では 62.9%だった。
受注総額1,000億円(100,000百万円)が好不況を判断するポイントとされているが、約13%下回っており、減速感がより鮮明になった。 需要の内訳別では内需が 37,348百万円(前月比 90.7 %)で、外需は 50,999 百万円(前月比 84.8 %)でありいずれも落ち込んでいることから世界的な景気後退が裏付けられた格好になった。
米中貿易摩擦が以前一進一退の状態で、日本時間の今日未明に新製品の発表があったアップル社のiPhoneなども追加関税の対象になる可能性が強まっていることなどから、工作機械の需要に与える影響も考えられる。一方で生産拠点を中国から移転させる動きが強まっており、東南アジアでの需要増や5G向け半導体に関連した受注も増加の兆しがあるといい、反転の端緒もいくらかは残されているようで、いつ底を打つのかが今後のポイントになりそうだ。
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フロンティア資産評価研究会 松浦 英泰
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