毎月の受注速報を含む工作機械関連記事はこちらからどうぞ 10日に日本工作機械工業会が発表した2019年3月分の工作機械統計によれば、受注総額は1,307億9,100万円で前月比119.2%(前年同月比71.5%)、うち内需が540億3,600万円で前月比129.7%(前年同月比71.5%)、外需が765億7,550万円で前月比112.8%(前年同月比71.5%)となった(公表資料)。
前年同月比では71.5%となっており30%近い受注減になっているが、前月比では19%増となっており、米中貿易摩擦が落ち着きを見せ始め、下げ止まりが見えはじめたといえるだろう。 ただし、工作機械の好不況を判断する目安とされている、月当たりの受注額1,000億円はクリアしていることから、不況とまでは言えないものの減速感は鮮明になっている。但し、メーカーの多くは需要は底堅いという予測しているとの報道(4月11日の日刊工業新聞)もあり、予測が通りであれば、しばらくは堅調に推移していくとみられる。
フロンティア資産評価研究会 松浦 英泰
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