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  • 執筆者の写真Frontier Valuation

米中貿易戦争の行方

更新日:2019年1月4日

米中貿易戦争や原油価格下落に起因する投資家の先行き不安を反映して世界各国の株価が急落している。就任当初は「トランプ政権の誕生で株価が上昇した」と高らかに主張していたアメリカ・トランプ大統領であるが、株価が急落した今は株価に対するコミットは少ないようである。重要な人事をTwitterで発表するなど、Tweetひとつでマーケットが動いてしまう現状には危うさを覚えるところである。 評価においても為替が絡んでくると予想外のValueが出てきてしまい、当惑することがある。1円・1銭のコストで戦っているような生産現場の方々にとっては大統領のTweet一発で努力が吹っ飛んでしまうこともあるだろうから、尚更気が気ではないだろうか。

 

ここ一週間で株価は30%下落したという。株や債権など金融資産はともかく、有形固定資産は大きな価値の変動に相容れないところがある。カーディーラーで200万円だった新車が一週間で30%下落して140万円になるなど、通常はあり得ない。が、資産の評価はコストアプローチだけではなく、マーケットやインカムからもアプローチするのだから、ドラスティックな経済の流れもまったくするわけにはいかない。 世界を動かす面々に極端な主張をする人が増え、不確実性が増している。その流れは当分収まりそうにない。最終的にはどちらの勝ち負けというより、世界中が痛み分けになるようなところに向かいそうな感じもする。 太平洋に石を投げて相手に冷や水を浴びせようとして、その波紋が自分にも降りかかってくることを両国とも忘れているように感じる。少しでもそのとばっちりを受けないようにしたいものだが、さてどうなるか。

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