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  • 執筆者の写真Frontier Valuation

ASAプレジデントによるヘリコプター評価の講演

昨日、8月31日に東京で米国鑑定士協会(ASA)会長・CEO来日記念・講演会とASA・JaSIA(日本資産評価士協会)共同レセプションが開催開催された。

まず最初に、ASAのInternational presidentであるSharon Desfor氏からヘリコプターの評価についての講演があった。

Sharon Desfor氏は米国でも権威がある(唯一無二と言っても良い)ヘリコプターの評価会社HeliValue社の代表である。世界一のヘリコプター評価人ということになるだろう。非常に高い品格をお持ちの女性である。また、この講演にはヘリコプターのリースを手掛けるITCエアロリーシングの中山美梨香氏もファシリテーターとして、通訳のほかヘリコプターリースの状況についてご講演いただいた。

Sharon氏は、カテゴリーごと、機種ごとのヘリコプター価格の推移についてグラフを用いてご説明いただき、社会情勢とヘリコプター価格の推移の相関についての説明があった。特に原油など資源開発との相関関係は大きく、原油関連の業界では直接使われることのない単発のヘリコプターも原油価格に呼応しているなど興味深い分析結果が示された。

実際のヘリコプターの評価についても説明があり、調査の主なポイントについての解説があった。

他の機械設備の評価とも共通する事項も多かったが、ヘリコプター特有の航空関連の法規についての調査ポイントについては大変興味深いものがあった。 機械設備の評価の中でも航空分野は花形分野のひとつではないかと思われるか、真に高度な評価技能を持った評価人はそれほど多くなく、特にヘリコプターの評価については僅か4人しかいないヘリコプター専門の評価人全員がHelivalu社の所属であるという。

航空機評価の分野で高度な専門家になるには高いハードルを超えなくてはならない。 とはいえ、日本の機械設備評価の行く先は不動産鑑定との絡みで不透明なところがあり、不動産と関連のない航空機分野の評価に注力することも真剣に考えなくてはいけないのかなと思うところである。

大変貴重な講演で、企画して下さった皆様には深く感謝している。

 

米国鑑定士協会認定資産評価士(機械・設備) 松浦 英泰

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