ABL、動産・売掛金担保融資は、アメリカで発達した発達した融資手法で、主に売掛債権や棚卸資産を担保するので、資産ベース融資、Asset-based loanの一種です。
主に売掛債権や棚卸資産を担保に入れる訳ですから、その融資の目的は、短期運転資金となることが多いようです。
確かに換価性の高い売掛債権、棚卸資産を担保に入れるのですから、企業側からすれば経営の安定化につながるし、金融機関側からすればとりっぱぐれる危険の少ない融資と云えます。
しかし、流動性の高い売掛債権、棚卸資産はその残高を常に把握するために、担保提供者側が常に金融機関側に情報提供し続けなければならない義務とコストが発生します。
その上、企業の実態が丸裸にされるのです。
ですから日本でABLといえば、なりふり構っていられない状態での融資、という負のイメージがどうもあるようです。
制度普及まではしばらく時間が必要なのでしょうか。
フロンティア資産評価研究会 関 敦生 ※この記事は2014年7月20日に有限責任事業組合日本動産評価フロンティアのコラムで発表されたものです。
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