「公正市場価値」は税法上の用語であり、会計用語としては「公正価値」が使われます。
「公正市場価値」「公正価値」の定義を拾い出してみました。
公正市場価値(ASA)
自発的な買い手と自発的な売り手が、いずれも売買を強制されることなく、また双方があらゆる関連事実を十分に知った上で、双方に公正に取引を行う場合に、資産に対し合理的に期待され得る、特定日現在における金銭的に表示された予想額である。
公正価値(IFRS)
「公正価値」とは、測定日において市場参加者間で秩序ある取引が行われた場合に、資産の売却によって受け取るであろう価格または負債の移転のために支払うであろう価格をいう。
公正価値=時価(日本の企業会計原則)
時価とは、公正な評価額をいう。通常、それは観察可能な市場価格をいい、市場価格が観察できない場合には合理的に算定された価額をいう。
(参考)正味売却価額とは、資産又は資産グループの時価から処分費用見込額を控除して算定される金額をいう。
いずれの基準においても公正価値の考え方は、市場と市場参加者の独立性・中立性を前提にしており、ほぼ同様な考え方に立っていると考えられます。
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