コロナ禍で感染防止の観点から急速に広まったテレワーク。 「新しい行動様式」という言葉ができたり、"8割おじさん"というニックネームのついた学者が、外出を控えるように訴えたことから、急速に広まりました。 Zoomもミーティングはもはや当たり前となりつつあります。
アメリカはコロナ後にシフト
ワクチン接種を急速に進めて、既にアフターコロナにシフトしつつあるアメリカ。
コロナ禍の終焉で、リモートワークに対してもアフターコロナの対応が出てきているようです。
Goldman Sachs CEO is summoning workers back to the office by June 14 https://cnb.cx/3vHcEaA
ゴールドマンサックスのCEOは、6月14日までに労働者をオフィスに呼び戻します。 他の金融大手もどうやら同じような動きに出ているようで、JPMorgan Chaseも同様の対応に出ていると伝えられています。
JPモルガン、バンカーが出張再開-対面せずに新規案件獲得できないhttps://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-05-11/QSY8CADWRGG001
特に巨額の資金を動かす投資銀行は、直接顧客のところに出向くといったことを基本に考えているようです。
確かに、書類だけ、あるいは限られた画角のビデオ映像だけでは分からないことがあまりにも大すぎます。
実査しなければ分からない
IVS(国際評価基準)やUSPAP(米国統一鑑定評価基準)などにおいては、デスクトップ、つまり実査に出向かない机上の評価も評価としては認められます(但し実査を行ったかについては宣誓書のレベルで要記載)。
評価原論(POV)を担当された米国人の講師は、デスクトップの評価も可能であるが実査を伴わない評価は基本的に受託しないと話していました。
実務をやっていないうちはそうなのかと思って聞いていたのですが、実際に評価を行う立場になったときに、その意味が噛んで含めるように分かりました。 正直にいうと、デスクトップの評価は怖いくらいです。それだけ実際に行って見てみることの意味は大きく、オンサイト(現場)にこだわる意味は良く分かります。
テレワークは終わる
そう考えると、少なくとも現場、現物を見ることに意義があるような仕事では、テレワークはほぼなくなると思われます。また、オフィスにいることが大切なチームワークで成り立つ分野でも、テレワークはなくなるでしょう。 ですから、感染防止という観点のみではじめたテレワークはおそらく終わると思います。
ただ、社会が高度化複雑化している中では様々な人材が集まって共同することが必要な場面も増えてきました。そんな環境ではむしろインターネットツールを介した繋がりはますます重要になってくるはずです。 今はガラガラな新幹線などもコロナ後には旅客が戻ってくることでしょう。とはいえ、コロナ前と同じところまで戻るかは微妙なところ。1年半の間にも確実に時代は進んでいて、チームの作り方、仕事の進め方も変化しているはずだからです。 確実にやってくるアフターコロナ。 ワクチン接種が遅れた日本ですが、その分他国の動向を見て公道が出来るというメリットもあります。それをどう生かすか...です。
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