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執筆者の写真Frontier Valuation

思いが重すぎると負債になる ~ 思いの成仏をさせないと空き家はなくならない

更新日:2019年12月3日

思いの成仏をさせないと空き家はなくならない 全国各地でリノベーションまちづくりが展開されているが、そのセッションに対する問題点をnoteで投げかけた方がおられて、Facebook上で紹介されていました。 その方の他の記事も見ていたところ、興味深い記事があったので御紹介します。 思いの成仏をさせないと空き家はなくならない|Kumiko Kojima https://note.com/kumiko_cwkspace/n/n2d10205046fa この記事は非常にいい問題提起だと思いました。 最近、土地利用の面から所有者不明者土地などでも所有権の一部を制限する手続きが認められるようになりましたが、まだまだ「所有権絶対」の意識は絶対的な支配力を持っています。

周りが動いたところで所有者のハンコがなければ動かない 結局のところ、いくら行政が頑張って綺麗な街にしようとしてもオーナーがハンコをつかない限りは実現できません。 記事にあるとおり、怨念に呪縛された建物が死屍累々と言わんばかりに連担するのが多くの商店街です。高度成長期からポストバブル期にかけて郊外の開発が盛んに行われたのも、市街地のように多数の不動産所有者とのしがらみがなく効率が良いことが理由のひとつであり、とうの昔から市街地商店街の土地はアンタッチャブルなものだったのです。 " 思いの成仏"というワードは非常に刺さるワードです。既存の市街地を有効に使いたいなら、オーナーの意識改革は避けて通れないと思います。 基本的に建物を貸すのにアレはダメこれもダメというのは人に使って欲しくない、自分の支配できる状態にしておきたいという証拠です。市場に出ても低い価値しか付きませんし、そもそも借り手もつかないでしょう。 店舗の必要な商売がどんどん少なくなる

ネット通販の台頭で商品は家まで直接届けてもらえるようになり、店舗で買わなくてはならないものというのは年々少なくなっているように思います。そうすると店舗の必要性が小さくなります。伝統的な都市計画の考え方は鉄道駅があってその近辺には店舗が密集して賑わいがあるというのが雛形なのでしょうが、今では中堅クラスの都市でも駅前は寂れてしまっていて郊外のロードサイドの方が賑わっていますし、ロードサイドですらネットショップの台頭でそろそろ転換期の風を感じます。 "思いの成仏"とかパラダイムシフト何も不動産オーナーだけではなく、不動産業界や行政関係の人々にも必要なのではないかと思われます。

 

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