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価値と価格は何が違うのか

米国鑑定士協会(ASA)の評価原論(POV)の講義で指摘されるのが、価値と価格の違い、さらに価値と価格とコストの違いです。

 

日本の不動産鑑定経験者の弱点がここなのです(日本の不動産鑑定評価基準においては、鑑定評価によって求めるものは市場価値または特定の状態の経済価値であるものの、結論として提示する数値は「正常価格」と定められているため。但し、国土交通省が平成24年3月に発表した「地価に関する国際的な情報発信の強化に向けた検討業務」に係る調査報告書ではP16にその点を認識した記載がある)。

  ですから、はじめの頃、ASAのライセンスを自力で取得された経験者の方から、このあたりの出来の悪さを厳しく指摘されました。ASAのテキストにも書かれていることなのですが、しばらく経ってしまうとどうも長年のクセの方が先に出てしまうものなのです。

 

価値(Value) 評価対象資産とそれを売却、購入もしくは利用しようとしている者との金銭的な関係

 

コスト(Cost) 資産を開発、製造、もしくは入手するために要した金額

 

価格(Price) 資産に対し、要求されたり、提示されたり、もしくは支払われた金額

 

この定義からも分かるように、コスト、価格は客観的な事実としての金額であり、価値というのが概念的なものと考えられます。 評価によって求めるべきものは本来は価値です。価値はコストや価格という事実または事実の推定値を分析し、そこから合理的な推定をもって導かれるものであり、それは評価人の意見になります。

また、価格は価値と必ずしも同じではありません。 価格と価値が同じであるならば、掘り出し物やお買い得品などこの世には存在しないのです。 なぜなら、掘り出し物やお買い得品は価値があると見られるのに価格が安いものに対する表現だからです。 


価値と価格はどうちがうのか。これで300円が安いと思うか高いと思うか?

 

確かに、価値と価格を混用しているようでは、世界的な土俵に立った時には評価人としての資質を疑われてしまいます。 自らの不勉強を恥じたところでしたが、まだまだ気づかないだけで恥ずかしいことをしているかもしれません。

常に勉強しなくてはなりません。

機械設備の評価に関しては、国際標準に合致した専門教育を受けているASA資産評価士(機械設備)にご用命下さい。


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