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統計学の素養

最終更新: 10月19日

評価の仕事に携わると、さまざまな素養を身につけることが必要であると気づかされる。

最近特に身に染みているのが統計学の素養である。

機械設備の評価を行うに当たってほとんどのケースで適用することになるのが原価法(コストアプローチ)である。

新規再調達コストを求め、物理的劣化、機能的退化、経済的退化を控除する手法である。

このうち物理的劣化は、テキスト上では耐用年数/経過年数分析で、経過年数相当分が物理的劣化とされている。 機械設備評価の世界で主に使われるのはシンプルでわかりやすいストレートカーブ(定額法)であるが、ストレートカーブより減価の実態に近いと言われるのがアイオワ定率法またはアイオワカーブと呼ばれる減価カーブである。これは、アメリカのアイオワ州立大学が開発した減価曲線で、物体の強度に関する確率分布であるワイブル分布を基礎とするものだという。


国内でも、アイオワカーブについて詳しく説明できる人もなく、入手できる資料も僅かな英語の文献である。また、統計学の素養も必要だ。

そんなことを考えていたら、こんな記事に出会った。

鑑定コラム 368)不動産鑑定業者登録(11)339号 http://www.tahara-kantei.com/column/column368.html

田原都市鑑定の田原拓治さんの著作で、同社のサイトに掲載されている「鑑定コラム」の一記事である。

田原さんはASAの資産評価士資格を日本に導入された経緯をよくご存じの方の一人で、先般Evaluation誌に寄稿した際も、コラムの記事をお借りしたほか、ASAの機械設備評価人養成講座第1期にも参加されていた。

統計学は不動産鑑定士にも必要な素養であると、いまから9年前に書かれている。 本当によく勉強されていると尊敬すると共に、まだまだ知らないことが多すぎると反省させられることしきりである。

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