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  • 執筆者の写真Frontier Valuation

Overall Equipment Effectiveness

更新日:2018年11月21日

最近OEEという指標があることを知った。 OEEは設備総合効率(Overall Equipment Effectiveness)の頭文字を取ったものである。

OEEについて詳しい説明はないか検索したところ わかりやすく説明してくれているサイトを発見した。

設備の効率を測って改善サイクルを回そう!(ものづくりIoTブログ-東洋ビジネスエンジニアリング株式会社)http://monozukuri-iot.com/blog/2017/03/blog-0026.html このサイトによればOEEは日本プラントメンテナンス協会が提唱した指標で、 設備がどの程度効率よく活用されているかを示す指標であるという。

この説明を見てピンとひらめいたことがある。

コスト・キャパシティ法での活用ができないかということである。 コスト・キャパシティ法はよく使われる手法であるが、コストに対して どういうパラメーターを取るべきかは悩みの種である。 コスト・キャパシティ法の濫用も見られなくはない。 少し前に企業会計に関連する案件で監査法人のレビューを受けたが、 対象資産が最大生産量の90%の水準の生産量であるからコスト・キャパシティ法を適用して ペナルティを取るべきではないかという指摘を受けた。

指摘としてはナンセンスというか、レビュワーの資質を疑いたくレベルである。 通常、最大生産量でフル回転させているケースはほとんど見ない。 最大生産量で常に生産していなければ減価の対象になるのであれば、 少しでも生産が止まるようなことがあれば即アウトということになる。 常に100%フル生産ということはあり得ないから、現実離れしたナンセンスな意見なのである。

とはいえ、やはり現実には低稼働率という実態もあり、できるだけ説明性の高いパラメーターで 数値を求めたいものである。 そこでこのOEEをパラメーターとして利用できないかと考えているところである。


 

米国鑑定士協会認定資産評価士(機械・設備) 松浦 英泰



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